このブログ、書いたは良いもののアップする気持ちになれず、数ヶ月前から下書きに放置していた。
少し前に話題になっていたとあるブログを読んだ。
簡単に言うと、アイドルマネジメントの仕事を辞めた人が、「アイドル勉強できなさすぎ問題」について、ファン側に一石投じるという内容。
ファンがアイドルに対して"高いパフォーマンス"や"頑張る姿"を求めることは、アイドルの勉強時間を奪っており、漢字の読み書き、計算すらもままならないアイドルを生み出し、アイドルとしての寿命を終えた後の真っ当な再就職を不可能にさせている、と。
正直、衝撃を受けた。
出勤しながら読むものではなかったなと後悔するくらいには、読んだ後しばらく頭からそのことが離れなくなった。
と同時に、これまでアイドルを応援してきた約7年間での色々な記憶を思い起こしてはグルグルと考えていた。
バラエティー番組で、大好きなアイドルがあまりにも常識的なクイズを素で間違える姿に少し幻滅してしまったあの時。
かと思えば、「学びたいことがある」と大学進学を希望したアイドルを「アイドルと学業を両立するなんて凄い！」と思いつつ、"保険"なんていうワードが頭に浮かんでしまったあの時。
完全に矛盾しているな、と今となっては思う。
というか、高校卒業程度のことは知っておくべきだけど、アイドルとしてやっている以上、それ以上（大学や専門学校など）に時間を費やす必要はあるのか？なんて思っていたのかもしれない。自分の価値観を押し付けた考えでしかないし、そのアイドルの人生になんの責任も持たないのにね。
自分が応援しているアイドルは、もちろんできるだけ長く今の形で続いてほしいなんて思うけれど、きっといつか形は変わる。
そして、当たり前だけど、大好きな人たちにはずっと幸せでいてほしい。アイドルを辞めてもずっと。
自分が応援しているアイドルの運営は、「アイドルを辞めても芸能で一生食べていけるようなタレントを目指して育てている」といったニュアンスのことを言っていた。
また、それこそ大学進学したメンバーがいるという事実からも、芸能に限らず、一人一人の将来にしっかりと目を向けて背中を押してくれる運営であることが伺えて、その点は本当に良かったと思う。
今回、そのブログを読めて良かったと思う。
アイドル界全体に視野を広げると、その問題はさらにとてつもなく深くて複雑なものだろうし、到底解決策なんて浮かばないけど。
どこか目を背けていたのかもしれない大切な現実に向き合うことができた。
しっかりと将来を見据えて関心のあることを学ぶアイドルをかっこいいと思った。
もちろん一生芸能で生きていく覚悟を持つアイドルもかっこいい。
アイドルはファンに言われてアイドルになったわけでもなく、"ファンが望むから"という理由だけで勉強時間を削って歌やダンスの練習をするわけではないと思う。
ただ、それを応援している限り、こういった現実を知ることが大切だと思った。
自分に元気をくれる存在がずっと笑顔でいられますように。
