ガールズたちが集って"しあわせ"探す会議

今日は大学時代の友人の結婚式の二次会にお呼ばれし、行ってきた。
新婦の子とは毎日一緒にいたような仲ではなかった。けど、私を含めた仲良し4人組は、新婦含む仲良し3人組となぜだか毎年一緒にクリスマスパーティー兼忘年会とかいって鍋パーティーをしていた。あとは卒業パーティー後に7人でカラオケに行ったり、卒業後も2回くらい7人で飲みに行った記憶がある、といったなんとも言えない距離感だった。

二次会のみお呼ばれした私たち4人のうち3人はせっかくだからとお茶でもしたいねと2時間ほど早めに集まった。(1人は仕事で二次会に直行)
予め調べて目星を付けていたカフェはあいにくの満席で2組待ち。20分近く待ってみたが全く列が進む気配がなかったので、チェーン店でも何でも良いから他の店を探そうということに。近くにはスタバも、ドトールも、ルノアールも、プロントもあった。選びたい放題。……プロント…

私たちにはプロントに思い出があった。しかも、どちらかというと少し苦い思い出だ。
大学卒業間近、最終関門である国家試験を終えた私たち4人は、過去問で見ていた近年の傾向とは少しズレた問題たちに不安を感じながら、「とにかくこの不安を誰かと共有したい」という一心でカフェを探した。
そう、その時に入ったカフェがプロントだった。

その時は確かパスタを頼んだ記憶がある。お腹は空いていた。というか、私は多分、なんならその4人の中で一番あっけらかんとしていた。私たち以外の周りの皆も試験が終わった直後にギャーギャー騒いでいたし、ツイッターにも同じような人たちが沢山いたから、「みんな出来てないなら大丈夫でしょ」くらいな気持ちだった。こういう時の妙なポジティブさは昔から変わらない気がする。
パスタをフォークに巻き付けながら、どこかの模試会社が早々にネットに上げる回答予想を4人であーだこーだ言いながら囲んだ。
結局4人とも無事に合格した。けど、その時は約1ヶ月後から始まる仕事に関わる大事な瞬間だったのだ。

卒業してから、これまでも集まったときに街でプロントを見つけるたびに「あ、プロント…(苦笑)」と誰からともなく言っていた。例に違わず今日もそんなことを言い、お目当てのカフェの代わりとなる場所を探した。けど、スタバもルノアールも満席だった。慣れないヒールのせいでみんな足が痛かったし、小雨も降っており、二次会までの残り1時間強を外で過ごすのはごめんだった。

私は少しだけ勇気を出して口にしてみた。
「まあ、プロントでも良いけどね。」
すると、他の2人も「まあ、良いよね。」「むしろ、これを機にプロントのイメージを変えよう!」と言った。そう、意外とこんなもん。1人の子は言った。「意外とこういう時は席空いてたりするんだよね」。
ビンゴだった。
空いてる席に荷物を置き、注文へ。
意外にもケーキのレパートリーも多く、そして美味しそう!!
私は、生チョコモンブラン的なやつと、マロンバターサンド的なやつで迷った結果、マロンバターサンド的なやつを選んだ。



ケーキとカフェラテを頬張りながら、溜まっていた話をした。
友人の1人が忙しさから心が不安定になり仕事を休んでいることはツイッターを見て知っていた。その子は、「お金も大事だけど、それよりも精神が安定して働けるところに行きたい」と言っていた。私はそれに大きく頷いた。

というのも、私はつい先日、今の職場を離れることを決めた。というか、今の職種自体を離れる可能性が高い、という心境だ。
理由はいくつかあったが、これについてはまたあらためて書くかもしれないし書かないかもしれない。

友人たちにそのことを話した。少しだけ緊張した。なぜなら、「私はその仕事に対して強いこだわりや熱意があると思われている」と勝手に思っていたからだ。(もちろん憧れて志した職業ではあるのだけど)
けど、友人たちは2人とも、いや、二次会で合流して後から話した1人も含め3人とも、意外にもあっさりと「そっかそっか、そうだよね。」とか、現時点で次にどんな仕事に興味があるか話すと「良いんじゃない?その資格持ってたらすんなり決まる気がする」という言葉をくれた。
勝手な自分の妄想で、「頑張ってたのに、もう良いの?」とか、「もったいないよ」とか言われるんじゃないかと思っていたから、私はその反応がなんだか嬉しかった。

100%未練がないかと言われたらそうではないからまだどうなるか分からないけれど、今の自分の気持ちが、あの時一緒に国試の合否に怯えていた仲間に伝わって、受け止めてもらえたことがとにかく嬉しかったし、これからもどんなことでも話せるような気がした。
そして、自分も相手にとってそんな風に思ってもらえるような人でいたい、大切な人たちには真摯でい続けたいとあらためて思った。

そんなわけで、私の中でプロントの記憶は良い物へと塗り替えられたのでした。


ちなみに、プロントに来られなかった友人に、プロントに行ったことを話したら、「あ、プロントね…(苦笑)」と言っていた。