ヒロインに目配せする名脇役のおじさんみたいに

『言葉にできない、そんな夜。』5/13放送分を見た。
スピードワゴン小沢さんがMCで、5月のゲストは広末涼子さん、小野花梨さん、朝井リョウさん、吉澤嘉代子さん。

一つ目のテーマ、"故郷の街並みが変わってしまったとき"で紹介された町田そのこさんの表現から一部抜粋。
「ぼくというパーツが消えた街は、ぼくなしでも進み続けていたのだ。」
今の自分にとても突き刺さった。
自分は逆に、故郷の変わらなさに嬉しさ半分、嫌気がさすこともあって、昨日の美容室事件(ツイート参照)とかもだけど、馴染めそうで馴染みきれない感覚が時々ある。その感覚を表現するのにまさに"パーツ"という表現がしっくりくるなぁと思った。自分というパーツなしでも問題なく成立する街。ただ中学〜大学時代を過ごしただけなのにパーツだなんておこがましいけど、そんなふうに感じる。
自然豊かで居心地は悪くないし、不便でも逆にそこが愛らしいと思える部分だってあるけど、時々自分は対象外みたいに感じることがある。だけど、その感覚自体に不快感はあまりない。むしろ、吉澤嘉代子さんが言ってたように自分の成長を感じるからなのかもしれない。

そして、イメージVTRの時点で涙が込み上げてきちゃった二つ目のテーマ。"親が自分を産んだ年齢に追いついたとき"
吉澤嘉代子さんのお母さんは嘉代子ちゃんがデビューした年齢で嘉代子ちゃんを産んだらしく、それに対して小沢さんが嘉代子ちゃんに向けた言葉「お母さんが吉澤さんを産んでくれた歳に、吉澤さんは歌を産んでデビューしたわけでしょ」。この言葉への嘉代子ちゃんの嬉しさ・恥ずかしさ・感動が混ざったような反応も含めてグッときて思わず泣いてしまった。
その後の朝井リョウさんの小説『逆算』からの抜粋(長いので割愛)も、うわぁ…と声が漏れてしまう。
『逆算』はどうやら短編らしく、『何様』に収録されているらしい。この前地元の図書館に久々に行ったら置いてあったので、今借りてる本が読み終わったら次はそれを借りてみよう。


図書館にあった本を除菌する機械。気になったので使ってみたら、近未来感あった。