ほらキミが笑うとみんなも笑うよ

2019年に初めて参加し、散々映像で観てきたファミえんを現地で体感して「これは毎年行きたくなるわけだ」と思ってから早3年。ようやく2度目のファミえん。しかも今年は初の2日間参加。
遠征自体も2019が初めてだったけど、泊まり遠征は今回が初めてで、こんな楽しいことをオタクはしていたのか…となった。見晴らしの良い自然の中で芝生にレジャーシート敷いてうーたん村のご飯を食べたりして(2019はライブ前の時間があまりなくて木陰で慌ててほうとう食べた記憶)、流行病さえなければもっと不安なく楽しめるんだろうな、なんて思った。

推しの柏木ひなたさんにとって最後のファミえんで、偶然にも(偶然ではないのかもと思っているのですが)現場に行きやすい状況で推しの今年いっぱいでの転校が発表された自分は、「これは思い残すことがないようやるべきということなのかも」と勝手に思ったりして、今年のファミえんは2日間参加することにした。
参加した結果、"最高の夏の思い出"ができた。

1日目で最高!!!!!!!!ってなったけど、2日目でこれじゃん…観たかったもの……ってなって、けど両日ともそれぞれの良さがあった。

1日目は、最新アルバムから5曲やっていたり、最近の曲が多めなセトリ。あらためてセトリだけ見返してもそこまで好みというわけでもないのだけど、良かった理由はいくつかあった。
まず、登場の圧倒的な華やかさ。衣装もカラフルで可愛くて、セットも今年のロゴはシンプルな可愛さで個人的に好みだった。山々と湖に囲まれたあまりにも非日常な舞台に出てくるメンバーに本当に初めて生で観たかのような感動を覚えた。

そして次のポイントはかなり飛んで(もちろんこの間もずっと楽しい)、ふいにきたまっすぐにやられてしまった。まっすぐはしばらく聴けてなくて、まさかファミえんで聴けるとは思っておらず意表を突かれた。歌穂ちゃんのパートを莉子ちゃんがカバーしたのもニクいことするねぇ…と思いつつ感動したし、ひなたのパートがくるたび(特にラスト)に、ひなたの歌うまっすぐが今後聴けるのかな…と頭に浮かび涙が出た。

そして、本編ラストにきた23回目のサマーナイト。とにかく曲が大好きだけど、なかなか聴けないので念願だった。ファミえんのテーマソングも増えてきてるから全てはやらないだろうし、そうなるとココユノノカ初めてのファミえんで真っ先に除外されるような気がしていたから、聴けて嬉しかった。嬉しすぎて、真山の歌い出しで思わず声が出てしまったし、多分気持ちの悪い動きをした。

そして、なんと言っても、アンコール頭で初披露された出席番号の歌その3。(※この後歌詞の内容に触れてます)これがもう本当に良くて、テンションが一番上がったのは両日ともこの曲だと思うし、両日とも鳥肌が立っていた。
その2でも既存メンバーの歌詞も変更されていたのにそんなこと忘れてて、すっかりココユノノカのパートが追加されるだけだと思っていたので、初めからテンション爆上がり。
そして安本彩花さんのパートラストの「人生めちゃ楽しいわー!」に涙した。この言葉はそうそう簡単に言えるものではないと思う。好きな場所に居られて、好きなことをできるのも楽しいことばかりではなく悩みや苦労が沢山あるだろうに、それもこれも含めて「人生めちゃ楽しい」と思えるような経験をしてきたのって、あらためて凄いことだと思った。そういう経験をしたって、そう思えない人もいるだろうけど、前向きなパワーに変えているのが本当にこちらまでパワーをもらう。
前山田先生もこうツイートしてたので、言わされてるのでなく、しっかり本人の言葉なのだろう。
ひなたのパートも、「転校いたします」「歌声は止まらない」と入っていたり、次に繋がる形が等身大な歌詞だと感じて嬉しかった。あと「声量最強ひなた 建物吹き飛びます」(超あやふや)みたいなところでひなたがメンバーを吹き飛ばす振り付けも可愛かった〜…歌詞に夢中で振り付けまでしっかり観られなかったから映像作品が出たら見返したい。
歌穂ちゃんのぽーぽぽぽーぽーを全員でやってるのも可愛かったし、莉子ちゃんの歌詞が「〜〜(忘れた)中山さん」ってなってたのも「エビ中のエンジン」とかソロパートでのココユノノカとのやりとりとか全部ナイス過ぎる。
そしてココユノノカのパートが3人ともとにかく良い。
心菜の「セクシー担当助かります」はもうメンバー目線でもあるしオタク目線でもあるしとにかく助かるっていう。うん、助かります。ソロパートがラップ調なのも変化球で超ノリノリになった。
柚乃のソロパートが(近況報告)で歌わないのももちろん最高。
ののかまるは、全員パートの「努力!根性!ストイック!」のテンポが楽しいし、ソロパートの「真面目じゃないです、力不足なんです」に対しての食い気味総ツッコミ「それ真面目ー!」とかもう楽しすぎ。
とにかく9人の個性がそれぞれのパートの色の違いになってて、緩急が素晴らしくて全パートで興奮できるっていう。ヒャダイン先生、ありがとね。

そしてラストのフレサイ。出席番号→イヤライ→永中という最強アンコールブロックで終わりかと思ってたら、まさかだった。曲だけでも感動していたのに曲の終盤に打ち上がる花火の綺麗さに涙した。2019でも花火は上がったけど、場所のせいかあまり綺麗に見えた記憶がなく、ようやくファミえんで花火が見れた…という気持ちだった。
場所も下手側後ろのブロックで、水で濡れることはほぼなかったけど、夕方から夜で涼しかったから正直助かったし、そして会場全体が見渡せる位置で夜のペンライト、何より花火が見やすい位置だったのも良かった。


そして2日目。
場所は下手側真ん中ブロックの前から2列目で、放水器?の目の前だったり、花道の端っこにあるサブステが近くて、1日目とはまた違った楽しみ方ができた。
セトリは仮契約、熟女、ほぼブラジル、70点、青い青い星の名前と、昨日から変更された曲が好きな曲ばかりで、その時点で嬉しくて、1日目と比べても自分がファミえんと聞いてイメージするセトリに近かった。
ココユノノカ初のファミえんだし、ただでさえ歌穂ちゃんの分をカバーしたりもあるから、セトリが変わるとしても2〜3曲かなと思っていたので10曲も変わったことに驚いたと同時に見くびっていた(ということになる)自分を恥じた。(そもそも歌穂ちゃんの欠席が決まったのは前日だからセトリはとっくに決まった後だし…)

ゴースト、心菜の「あーぶら かたぶら びばのんのん!!」も柚乃の「先生の方が よっぽど怖いわ」も歌い方・表情ともに大正解を叩き出していたし、熟女のYASUBOYにSAKUBOY?COCOBOY?が加わってたんだけど、その子のラップが超超超イカしてて、出席番号の次にテンション上がった瞬間だった。めっちゃ練習したんだろうなぁ。
70点はサビの振り付けを身体が覚えてて、踊るのが楽しかったし、運ばれる役が推しメンから推しメンに受け継がれてて嬉しかった。
アンコールで日が照っていて、放水と雨でびしょ濡れになったタオルを乾かしたいと思っていたら、そんなこと許すまじとばかりに本日最大級(に感じた)の放水が連続であり、しかもその時の曲がロックリー→元気しかないで、もう笑うしかなかった。自分の頭には「開き直り」という言葉が浮かんでいたし、この会場に他にも同じ言葉が浮かんでる人がいるんじゃないかと思うくらい、その言葉がピッタリに感じた。どうでも良くないことも全て今だけは本気でどうでも良いと思えちゃう瞬間ってなかなか出会えないと思うから、これもエビ中の強みだなと思った。
そしてラスト、すっかり晴れた空の下でのなないろは、1日目と打って変わって泣くこともなく「楽しい」に振り切っていた2日目で初めて目が潤んだ。こういうところが本当にずるいし、好きだ。ひなたの「君の名前呼んだよ」が空に響き渡っていた。

そして発表された柏木企画は嬉しさの反面、ライブが楽し過ぎて忘れかけていた転校の実感が急に沸いてしまった。そのせいか、最後ひなたが「ライブタイトル+本当に本当に!(ありがとうございました)」をいつものようにスラスラと言った時、ファミえんでこれを言うのも最後か…という気持ちと、最後の最後にひなたに抱きつく美怜ちゃん、ライブが終わってしまうことへの悲しさのトリプルパンチで2日間で一番くらい泣いてしまったけど、みんな顔までビショビショなので多分紛れることができていた。

もうこれは文章で伝わるのかも分からないけど、一曲一曲、一瞬一瞬、「観たかったファミえんだ…」となる感覚。日が照ったり曇ったり通り雨が降ったりしたけど、それすらも演出に感じるような(MUSiCフェスでも同じこと思ったなぁ)、どの天気もその時の曲に合ってて背中を押してるように感じた。

歌穂ちゃんが欠席だったり、悔しいこともあったけど、それでも私達を楽しませてくれるエビ中は本当にすごい。
昼も夜も晴れも雨も花火もずぶ濡れも最近のエビ中も昔からのエビ中も、この2日間でファミえんの全てを経験できた気になれて嬉しかった。

ありがとう、ファミえん。
ありがとう、私立恵比寿中学


あと最後に…
中MCの組み合わせを、1日目:ココユノノカ+中山莉子、2日目:ココユノノカ+柏木ひなたにしたの本当に天才。分かってらっしゃる。分かりすぎている。かき氷持ってキャッキャする4人をベンチごとフィギュアにしたい。これだよ、観たかったもの。