ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな

仕事帰りの電車で、目の前にいた女子高生2人組の会話があまりにも『16歳(14歳)の栞』だったので記録しておく。

 

まず始めに言っておきたいのは、この会話を他の話からの流れで、さらっと、あっけらかんと、軽いトーンで話しているということ。もちろん一言一句を覚えているわけではないし、聞き取れない部分も多々あったけど、こんな感じだ。

 

A「聞いてよ、うち昨日(クラスで)泣いて怒鳴ったからね」

B「なんで」

A「めちゃめちゃいじられてて、ブスとか言われたりしてて、机の上にゴミとか置かれたりしたから、それはさすがにやりすぎだと思って怒った」

B「それはないね。可愛いから嫉妬してるんじゃない?」

A「可愛い?」

B「可愛いよ」

A「男子の知り合い多くてよく話してるから嫉妬してるのかも。しかも〜〜(聞き取れなかったけど、おそらく「Aがよく話してるのはAが好きな人もしくはAのことが好きな人」という感じ)」

B「まじか!好きピいるじゃん」

A「しかも聞いて、その人、私のこといじってくる子の好きピなんだよ」

B「うちも陰口言われてるよ」

 

といった感じ。

 

2人は同じ制服を着ていて、親しげに話していた。お互いまだ新しい環境に慣れていない様子から考えて、高校1年生だろうか。(そういえば電車を待つ間、スカートを折って「もっと折りなよー!」と盛り上がっていたし)同じ中学から同じ高校に進んだけど、クラスが別々になってしまい、一緒に下校して久しぶりに近況を報告し合う時間だったかのように感じた。

かと思えば、電車を降りてホームを歩く間はこんな会話をしていた。

 

B「うち彼氏いたことないんだよね!いたことある?」

A「ある!中1〜2の時!前言ったじゃん!(おそらく相手が)部長と浮気してたって」

 

イヤホンをしててもこんなに会話内容を把握できてしまうくらいの声量で、さっきからずっとなかなかの話をしている。

ところでこの会話、中学から一緒だった2人の会話ではない気がする。となると、高校で初めて知り合い、部活仲間になった2人とかだろうか。2人の後ろから離れる前、最後に聞こえてきたこの会話のせいで、一気に2人の関係性が分からなくなってしまった。

まあどちらにせよ、気の合う子が1人でもいて良かったね。

 

名残惜しそうにバイバイする2人の声を聞き届けて、私もほんの少しだけ名残惜しさを感じながら帰った。ファミレスだったら無駄に長居して聞いてしまうんだろうなって思うほど、普段聞けなくなってしまった会話だった。