勇気は光になる

私立恵比寿中学から推しである柏木ひなたさんが転校する日が迫ってきているので、久しぶりにブログを書いてみる。
何を書くか決めてないけど、思ったことを素直に書いて残しておけたら良いなと思う。
 


まずはエビ中との出会いを振り返ってみる。
私がエビ中を知ったのは、妹が"ももクロのしおりんがぁぃぁぃのモノマネをしている動画"を教えてくれたのがきっかけだったと記憶している。その当時が一体何年でどの曲まで発売されていたのかも覚えていないけど、それを皮切りに、えびぞりダイアモンド‼︎、もっと走れっ‼︎、仮契約のシンデレラなどのMVやダンス動画を見て衝撃を受けた。

そして、これについてもどんな流れだったか覚えてないけど、高校のホームルーム的な時間に卓球をやっていた時、エビ中の話を友達に少しだけした記憶が薄らあるから(もしかしたら一人で考えていただけかも)、遅くとも高校3年(ちょうど仮契約が発売された2012年)の時には知っていたことになる。

こんなに記憶が曖昧なのには理由があって、この時に一気にどっぷりとハマっていれば分かりやすいのだけれど、そうではなかった。この時は「みんなめちゃくちゃ可愛いし曲も個性的で楽しいし、特に鈴木裕乃ちゃんの独特な感じ好きかも!」と思いつつ、しっかりとハマりはしなかった。

大学2年の梅雨ごろ、TVで流れていたバタフライエフェクトのCM。以前衝撃を受けた強い世界観は残したまま、なんだかメンバーが変わっている!?と思い、気になって調べたが最後だった。追っていなかった間に発売された曲のMV(多分だけど、手をつなごう、U.B.U.、未確認中学生Xあたり)、『それみろ!カホリコ』、そしてなんと言っても当時放送されていたバラエティー番組『エビ中グローバル化計画』は私を沼に引き摺り込むには十分過ぎた。(やっぱりメンバーの個性や関係性が分かるバラエティー番組やYouTubeがあるのって大事)
瑞季・裕乃・なつが転校していたのは悲しかったけど、かほりこがとにかく良い子そうだし可愛いしなんか2人とも変で面白いし、新生エビ中にどんどん夢中になっていった。

今思うと笑っちゃうけど、その年の大学芸会(おもちゃビッグガレージ@横浜アリーナ)は大学で英語の授業を受けながら、「ライブなんて、しかも一人でなんて流石にな〜」と諦めつつ、それでも気になってしまいソワソワしていたのを覚えている。

翌年2015年2月、私の初登校はまさかのMステ2回目の出演時だった。ファンに囲まれたライブ形式(Mステでたまにあるやつ)で、放課後ゲタ箱ロッケンロールMXを披露した回。その観覧募集を見てファンクラブ加入を決意したのか、たまたまファンクラブに入ってすぐにその募集があったのかは微妙なところだけど(多分前者でしょ)、当選した時は本当に嬉しくて、普段なら絶対に着ない真オレンジのカーディガンを親に借りて着て行き、リハの時にひなたから最初で最後の爆レスを貰ったのは今でも大切な思い出だったりする。

初期の高めツインテールのひなたはもちろんそりゃ可愛いんだけど、個人的にはショートカットになったひなたはより"推し"を決める上でぐぐんと私の中でトップに躍り出た。というのも、FCに加入して推しメン登録をする時に、「やっぱりひなただよな〜、、、うん、ひなただよ!!」といった感じであって、初めから絶対的に決まっていたわけではなかった。
(今これを書きながら思ったんだけど、そもそもはじめからこの子!って一人に惹かれてグループにどっぷりハマるってないかもしれない。あの子もこの子もみんな魅力的で迷っちゃう!!ってなるグループ以外にハマったことが多分ほぼないし、その中で特に自分はこの子だよね〜ってなる子がいて、推しという存在として意識してるうちにどんどんその子のことを知って好きになるっていう感じだな、とふと思った)

そんな感じで初登校の後は、シアターシュリンプで、「みんなこんなに演技まで出来ちゃうの?!!」と新たな魅力を知り、それからは春ツアーは毎年関東圏を3〜5公演(2019のライブハウスツアーは除く)、ファミえんは2015〜2018はBlu-rayで楽しみ、2019、2022は参加、秋ツアーがあれば関東で数公演、ちゅうおん(一番好きなライブ!全部行ってる!)、大学芸会、その他も関東のライブは基本行ければ行くという感じでライブに通ってきた。

とにかくエビ中の楽曲やライブが好きだからこれまで観てきた。ライブでのパフォーマンスが、パフォーマンスから伝わってくるメンバー一人一人のまっすぐな人間性が好き。どんなライブでも、どんな曲でも、その一曲の世界観を丁寧に、精一杯伝えようとするところが好きだ。アイドルとオタク(に限らずだけど)、相手の全てを知ることなんて当然できないけど、やっぱりどこまでも正直で、ありのままだと思わせてくれるところが好きだ。
 
それで十分なはずなのに、急に「自分ってファンなのかな」みたいな不要な思考がやってきてしまうこともある。それは最後の特典会の券を買いそびれたとか、そういう単発のことではなくて、多分今回買っていてもそう思っていたと思う。色々と天秤にかけた結果、自分の選んだスタイルでずっと満足してやってきていたはずなのに、ちょっとしたことでそれが揺らぎそうになったりする。
だから、自分が二十代ほぼずっと隣にあったエビ中柏木ひなたというアイドルをどんな風に見てきたかをこのタイミングで文章にしたくなった。エビ中との思い出を残すものが自分の気持ちしかないのなら、その気持ちを書けば良いと思った。
 
 

私がエビ中を好きになった8人時代から順に振り返ってみる。

まずは8人時代。
金八や穴空はまさに私が特に魅力を感じたエビ中で、その時期はMステをはじめとした音楽番組なんかにも何度か出演したり、オタクの友達を作っていなかった自分にも伝わるくらいにはオタクの間でもブレイクを期待する雰囲気が漂っていたと思うし、活気に満ちていた。私自身この時はちょうど大学生で、平日夜のライブや発売イベントなんかも割と気軽に行っていた。穴空発売の頃から、ひなたの突発性難聴、そしてその後に歌穂ちゃんのバセドウが発表されたりもあったけど、工夫しながら毎回出来る限りのパフォーマンスをしていた。
好きになったばかりのひなたはかほりこが加入して大人になったとこの前のいそきん集結で言っていたけど、今と比べたらまだガキンチョ感があって可愛くて仕方ないし、まだ少し鼻にかかるような歌声も好きだった。ボイトレが恵美子先生に変わって、ひなたの歌い方が一番直すのが大変だったと書かれていたのを何かで読んだ。そこからの歌声はもう、どんな言葉でも表し難い。どんな曲も表現できてしまうのではないかと圧倒される。好きとか大好きとかそういうんじゃない。それこそ「光」という言葉がしっくりくるかもしれない。

7人だったおよそ1年間。
6年弱経った今でもどうやって語るべきか考えてしまう。グループを終える選択肢だってあっただろうけど、続けることを選んでくれたことに、今となっては心からありがとうと言いたい。当時は、というか常々そうだけど、本人達が少しでも楽な選択をしてほしいとしか思えなかったから。
エビクラシーという素晴らしいアルバムを携えたツアーの千秋楽を一生忘れないだろう。
そういえば最近写真フォルダを整理していて気づいたけど、りななんのことがあった10日後までの間に大事な資格試験を2つ受けていて、なんとかよく頑張ったねと、こればかりは自分に労いの言葉をかけたくなった。

そして6人時代。
メンバーの怪我や病気が続き、6人揃って活動できる期間は少なかったけど、その時できる精一杯のパフォーマンスを見せてくれるエビ中からずっとパワーをもらっていた。個人的には社会人2〜4年目で、頑張り時が沢山あった日々の中で、エビ中がいたから明るい気持ちになれたり、自分も頑張ろうと思えたことが何度あっただろう。そういうのって、自分の場合はハッキリと「あの時はあの曲に救われた」とはあまり思わないけど、「あの時もあの時もずっとエビ中が好きでライブに行ったり曲聴いたりしてたから、それで今までなんとかやってこれてるから、きっと救われてたんだろうな」と思う。そういうことだよね。
そして、6人だからこそ歌えた曲達は大好きな曲ばかりだ。いろんなアーティストから提供を受けて常に違う路線の楽曲に挑戦するエビ中は毎回全く違う顔をしているのに、どれも全部エビ中でもあって、私はそれにとにかくワクワクしていた。こんなにワクワクしちゃって良いの?!!ってくらいワクワクしていた。6人時代、大変なことはあっても、ずっとかっこよくて楽しいエビ中だった。
6人での活動をしたいと申し出たひなたの気持ちの強さと、勇気にはただひたすらに尊敬と感謝しかない。あらためて、6人で活動したいと思い、申し出てくれてありがとう。

そして昨年5月から始まった9人のエビ中
7年ぶりの新メンバーであるココユノノカは加入した時から3人ともそれぞれ違った魅力があってなんかすごく良さそう!とは思っていたけれど、まさか一年半でここまでの存在になるとは。
「3人がこんなに頑張ってるんだから私も頑張らなきゃな…」と思わされたことが確実にあった今年。それくらい、ココユノノカの頑張りが肌で実感できるライブをたくさん観たということだと思う。
その裏には特にひなたの存在が大きいことも、この一年半で感じてきた。そして今年4月3日のひなたの転校発表により、それはさらに意味を持つことだと知った。「最後の教え子」であるココユノノカは、ひなたから受け取ったものを大切にしながらも、自分たちなりにエビ中を彩る存在になるんだろうな。上と下に挟まれて同期で結束が強くなりそうなところだけど、いつまでもちょっとバラバラで噛み合わないまま、けどここぞという時には魅せてくれる感じかな、なんて思う。(この前のAD合宿のココユノノカ、すごく頼もしくてかっこよかった)
そして個人的に、ひなたが昨年休養したタイミング、そして転校発表のタイミングと転校のタイミング、全てがなんだか偶然とは思えなくて、この1年間のこともまた一生思い出す、というか、ずっと心の片隅にあるような気がしている。
そうそう、あと、単純に9人のエビ中のライブがめちゃくちゃ楽しい。9人という人数でのフォーメーションや歌割によって生まれる"懐かしさ"とか"原点回帰"のようなものもあるけど、年齢の幅が広がり、個性の幅も広がり、楽曲の幅もさらに広がり、また新しいエビ中というアイドルの姿を見ている感覚が強いかもしれない。
 
変わり続ける。けど、変わらない部分がある安心感。好みによってこの頃が一番好きだったとかは各々あるかもしれないけど、少なくとも自分が見てきた時代はどれも違った魅力があった。これからも新しい魅力を知って見守っていけたら良いなと今は思っている。


 
 
 
自身が安室奈美恵さんの引退を早くに知ったことで気持ちの準備ができた経験から、8ヶ月前に転校を発表してくれる人。
 
お姉さんメンバー、かほりこ、6人時代、ココユノノカ、ソロ、りななん、それぞれとの思い出を振り返るライブを全て自分でプロデュースして、ファンが観たいもの以上のものを観せてくれる人。
 
柏木企画ソロの演出、えまゆなのレッスンだったり、自分が転校したあとのグループのことまで想っている人。
 
 
とにかくその歌声。
ダンス。
表現力。
演技力。
字が綺麗で読みやすいところ。
歌声だけでなく普段話す声やナレーションも美しいところ。
可愛さが限界突破してるところ。
見た目だけでなく人間としての可愛さとかっこよさを持っているところ。
真面目で努力を惜しまないところ。
人見知りだけどすっかり話せるようになったところ。
グループやファンへの愛情が深いところ。

全部大好きです。
これまでおよそ8年半、エビ中柏木ひなたさんを好きでいられて、応援できて、幸せでした。本当に本当にありがとう!

2022年12月16日、最高のライブになりますように!
 
 

変わんない馬鹿な暮らしをしたいだけ

ツイッターについてここ数ヶ月思っていることを書いてみたい。

ツイ廃なんて言葉があったり、ツイッターはまるで生産性のないツールみたい言われてるのを見聞きすることが多い気がする。
無限に情報が循環するその場所は、自分だったりAIだったりが選んだ好みの情報、そうでもない情報がお手軽に手に入り、ちょっとした時間の使い方としてはつい選びがちだし、ちょっとした時間のつもりがずいぶんと長い時間を費やしていることもある。
そういう時、時間を無駄にしてしまったな…と思うことは確かにある。例えば、この時間を集めたら映画を観たり、本を読んだりできたな…みたいなことを思うけど、なんでそんな風に思うのだろう。この時間だって楽しかったはずなのに。自分で選んだはずなのに。大好きなアイドルや芸人さんだったり、オタクの様子なんかも知れる時間。

なんでそこまでツイッターの肩を持つのかと言うと、自分の変化を感じたからだ。
ここ1、2年でツイッターの用途を趣味全般用に変えてから、以前よりも映画やドラマ、本なんかへの自分なりのセンサーみたいなものが一応できている気がしてて(なんとなくこれ気になるな面白そうだなという気持ちがハッキリしてきたという意)、決して数は多くないけど、そうやって観たり読んだりした物たちのおかげもあって、自分が変われている部分が確実にあると感じる。

そうするべき時に、冷静に考えて、自分に非があると思ったら素直に認めてそれを伝えて、納得いかないことがある時はどうしたら相手が理解してくれるか考え、伝えて…といったことが以前よりもできている。と思う。
もちろん冷静でいられる時ばかりではないけど、対話から逃げずに、感情に流されずにしっかり気持ちを言葉で伝えて、100%伝わったかは分からないし、伝わらないとショックを受けることもあるけど、自分の対応一つで起きていたかもしれない争いを起こさずに済んだのかもしれないと思うとなんだか嬉しい。(もちろん相手の理解もあってのこと)
まあ、昔と比べて体力が落ちたせいで無駄に感情を表出できなくなったのかもしれないけど。

そして、こんな変化は誰もが経験しているのかもしれない。けどそれをわざわざ表に出す人はあまりいない気がする。そんな余裕ない時はないし、そもそもそれをしたいと思わない人もいる。
けど今の自分は残しておきたかった。何年後かに読んで、「この時こんなこと思ってたんだ」と恥ずかしがりながら懐かしみたい。

ツイッターよ、ありがとう。
急に距離感が変わる時が来るかもしれないけどね。




おまけ

マウントレーニアのカフェラテを飲みながら散歩に行って、コンビニでマウントレーニアのカフェラテを2本買って帰ってきた。

ヤクルトレディならぬマウントレーニアレディ。
寝つき悪くなるから効果は真逆です。

ほらキミが笑うとみんなも笑うよ

2019年に初めて参加し、散々映像で観てきたファミえんを現地で体感して「これは毎年行きたくなるわけだ」と思ってから早3年。ようやく2度目のファミえん。しかも今年は初の2日間参加。
遠征自体も2019が初めてだったけど、泊まり遠征は今回が初めてで、こんな楽しいことをオタクはしていたのか…となった。見晴らしの良い自然の中で芝生にレジャーシート敷いてうーたん村のご飯を食べたりして(2019はライブ前の時間があまりなくて木陰で慌ててほうとう食べた記憶)、流行病さえなければもっと不安なく楽しめるんだろうな、なんて思った。

推しの柏木ひなたさんにとって最後のファミえんで、偶然にも(偶然ではないのかもと思っているのですが)現場に行きやすい状況で推しの今年いっぱいでの転校が発表された自分は、「これは思い残すことがないようやるべきということなのかも」と勝手に思ったりして、今年のファミえんは2日間参加することにした。
参加した結果、"最高の夏の思い出"ができた。

1日目で最高!!!!!!!!ってなったけど、2日目でこれじゃん…観たかったもの……ってなって、けど両日ともそれぞれの良さがあった。

1日目は、最新アルバムから5曲やっていたり、最近の曲が多めなセトリ。あらためてセトリだけ見返してもそこまで好みというわけでもないのだけど、良かった理由はいくつかあった。
まず、登場の圧倒的な華やかさ。衣装もカラフルで可愛くて、セットも今年のロゴはシンプルな可愛さで個人的に好みだった。山々と湖に囲まれたあまりにも非日常な舞台に出てくるメンバーに本当に初めて生で観たかのような感動を覚えた。

そして次のポイントはかなり飛んで(もちろんこの間もずっと楽しい)、ふいにきたまっすぐにやられてしまった。まっすぐはしばらく聴けてなくて、まさかファミえんで聴けるとは思っておらず意表を突かれた。歌穂ちゃんのパートを莉子ちゃんがカバーしたのもニクいことするねぇ…と思いつつ感動したし、ひなたのパートがくるたび(特にラスト)に、ひなたの歌うまっすぐが今後聴けるのかな…と頭に浮かび涙が出た。

そして、本編ラストにきた23回目のサマーナイト。とにかく曲が大好きだけど、なかなか聴けないので念願だった。ファミえんのテーマソングも増えてきてるから全てはやらないだろうし、そうなるとココユノノカ初めてのファミえんで真っ先に除外されるような気がしていたから、聴けて嬉しかった。嬉しすぎて、真山の歌い出しで思わず声が出てしまったし、多分気持ちの悪い動きをした。

そして、なんと言っても、アンコール頭で初披露された出席番号の歌その3。(※この後歌詞の内容に触れてます)これがもう本当に良くて、テンションが一番上がったのは両日ともこの曲だと思うし、両日とも鳥肌が立っていた。
その2でも既存メンバーの歌詞も変更されていたのにそんなこと忘れてて、すっかりココユノノカのパートが追加されるだけだと思っていたので、初めからテンション爆上がり。
そして安本彩花さんのパートラストの「人生めちゃ楽しいわー!」に涙した。この言葉はそうそう簡単に言えるものではないと思う。好きな場所に居られて、好きなことをできるのも楽しいことばかりではなく悩みや苦労が沢山あるだろうに、それもこれも含めて「人生めちゃ楽しい」と思えるような経験をしてきたのって、あらためて凄いことだと思った。そういう経験をしたって、そう思えない人もいるだろうけど、前向きなパワーに変えているのが本当にこちらまでパワーをもらう。
前山田先生もこうツイートしてたので、言わされてるのでなく、しっかり本人の言葉なのだろう。
ひなたのパートも、「転校いたします」「歌声は止まらない」と入っていたり、次に繋がる形が等身大な歌詞だと感じて嬉しかった。あと「声量最強ひなた 建物吹き飛びます」(超あやふや)みたいなところでひなたがメンバーを吹き飛ばす振り付けも可愛かった〜…歌詞に夢中で振り付けまでしっかり観られなかったから映像作品が出たら見返したい。
歌穂ちゃんのぽーぽぽぽーぽーを全員でやってるのも可愛かったし、莉子ちゃんの歌詞が「〜〜(忘れた)中山さん」ってなってたのも「エビ中のエンジン」とかソロパートでのココユノノカとのやりとりとか全部ナイス過ぎる。
そしてココユノノカのパートが3人ともとにかく良い。
心菜の「セクシー担当助かります」はもうメンバー目線でもあるしオタク目線でもあるしとにかく助かるっていう。うん、助かります。ソロパートがラップ調なのも変化球で超ノリノリになった。
柚乃のソロパートが(近況報告)で歌わないのももちろん最高。
ののかまるは、全員パートの「努力!根性!ストイック!」のテンポが楽しいし、ソロパートの「真面目じゃないです、力不足なんです」に対しての食い気味総ツッコミ「それ真面目ー!」とかもう楽しすぎ。
とにかく9人の個性がそれぞれのパートの色の違いになってて、緩急が素晴らしくて全パートで興奮できるっていう。ヒャダイン先生、ありがとね。

そしてラストのフレサイ。出席番号→イヤライ→永中という最強アンコールブロックで終わりかと思ってたら、まさかだった。曲だけでも感動していたのに曲の終盤に打ち上がる花火の綺麗さに涙した。2019でも花火は上がったけど、場所のせいかあまり綺麗に見えた記憶がなく、ようやくファミえんで花火が見れた…という気持ちだった。
場所も下手側後ろのブロックで、水で濡れることはほぼなかったけど、夕方から夜で涼しかったから正直助かったし、そして会場全体が見渡せる位置で夜のペンライト、何より花火が見やすい位置だったのも良かった。


そして2日目。
場所は下手側真ん中ブロックの前から2列目で、放水器?の目の前だったり、花道の端っこにあるサブステが近くて、1日目とはまた違った楽しみ方ができた。
セトリは仮契約、熟女、ほぼブラジル、70点、青い青い星の名前と、昨日から変更された曲が好きな曲ばかりで、その時点で嬉しくて、1日目と比べても自分がファミえんと聞いてイメージするセトリに近かった。
ココユノノカ初のファミえんだし、ただでさえ歌穂ちゃんの分をカバーしたりもあるから、セトリが変わるとしても2〜3曲かなと思っていたので10曲も変わったことに驚いたと同時に見くびっていた(ということになる)自分を恥じた。(そもそも歌穂ちゃんの欠席が決まったのは前日だからセトリはとっくに決まった後だし…)

ゴースト、心菜の「あーぶら かたぶら びばのんのん!!」も柚乃の「先生の方が よっぽど怖いわ」も歌い方・表情ともに大正解を叩き出していたし、熟女のYASUBOYにSAKUBOY?COCOBOY?が加わってたんだけど、その子のラップが超超超イカしてて、出席番号の次にテンション上がった瞬間だった。めっちゃ練習したんだろうなぁ。
70点はサビの振り付けを身体が覚えてて、踊るのが楽しかったし、運ばれる役が推しメンから推しメンに受け継がれてて嬉しかった。
アンコールで日が照っていて、放水と雨でびしょ濡れになったタオルを乾かしたいと思っていたら、そんなこと許すまじとばかりに本日最大級(に感じた)の放水が連続であり、しかもその時の曲がロックリー→元気しかないで、もう笑うしかなかった。自分の頭には「開き直り」という言葉が浮かんでいたし、この会場に他にも同じ言葉が浮かんでる人がいるんじゃないかと思うくらい、その言葉がピッタリに感じた。どうでも良くないことも全て今だけは本気でどうでも良いと思えちゃう瞬間ってなかなか出会えないと思うから、これもエビ中の強みだなと思った。
そしてラスト、すっかり晴れた空の下でのなないろは、1日目と打って変わって泣くこともなく「楽しい」に振り切っていた2日目で初めて目が潤んだ。こういうところが本当にずるいし、好きだ。ひなたの「君の名前呼んだよ」が空に響き渡っていた。

そして発表された柏木企画は嬉しさの反面、ライブが楽し過ぎて忘れかけていた転校の実感が急に沸いてしまった。そのせいか、最後ひなたが「ライブタイトル+本当に本当に!(ありがとうございました)」をいつものようにスラスラと言った時、ファミえんでこれを言うのも最後か…という気持ちと、最後の最後にひなたに抱きつく美怜ちゃん、ライブが終わってしまうことへの悲しさのトリプルパンチで2日間で一番くらい泣いてしまったけど、みんな顔までビショビショなので多分紛れることができていた。

もうこれは文章で伝わるのかも分からないけど、一曲一曲、一瞬一瞬、「観たかったファミえんだ…」となる感覚。日が照ったり曇ったり通り雨が降ったりしたけど、それすらも演出に感じるような(MUSiCフェスでも同じこと思ったなぁ)、どの天気もその時の曲に合ってて背中を押してるように感じた。

歌穂ちゃんが欠席だったり、悔しいこともあったけど、それでも私達を楽しませてくれるエビ中は本当にすごい。
昼も夜も晴れも雨も花火もずぶ濡れも最近のエビ中も昔からのエビ中も、この2日間でファミえんの全てを経験できた気になれて嬉しかった。

ありがとう、ファミえん。
ありがとう、私立恵比寿中学


あと最後に…
中MCの組み合わせを、1日目:ココユノノカ+中山莉子、2日目:ココユノノカ+柏木ひなたにしたの本当に天才。分かってらっしゃる。分かりすぎている。かき氷持ってキャッキャする4人をベンチごとフィギュアにしたい。これだよ、観たかったもの。



omoudake

BTSの活動休止発表があった。私はBTSは全く詳しくないけど、メンバーの発言がネットを賑わせているようで、すぐに目に飛び込んできた見出しの記事を読んだ。(記事だけ見て判断するのもなぁと思い、YouTubeで動画を見てみたらまさかの韓国語で(それはそう)諦めた。)
そしてこのツイートが目に止まった。
まさにここ数ヶ月、いや数年、自分自身のことや、好きなアイドルの転校発表を通して、身をもって感じ、考え続けていたことだった。

年齢的に転職を考えたくなるタイミングでもあるのか、友人など周りに自分と同じくらいの時期に転職を考えていたり転職している人が多かった。そこで色んな人と話していて思ったのが、働きながら転職活動をしてたり、無職期間があっても3ヶ月程度とかの人が多い(過去にそうした、自分が転職するならそうするというのも含めて)印象があり、凄いな〜というか、なんでそうするんだろう…ということだった。それはきっと経済面、実家との関係性、実家の場所など、色々な条件が揃ってないとそうせざるを得ないのはあるかと思う。けど、それらの条件が揃っていたとしても、働き続けることを選ぶ人が多いのではないか、とも思う。無職であることに負い目を感じやすく作られている社会に生きているのだからそりゃあそうだろう。(みんなで休んでたら社会が回らないだろうけどさ…)
もちろん、働き続けたい人を阻む必要なんてないけれど、時に立ち止まってゆっくり考えたくなったり、働いてるとなかなかできないことをやりたくなったりした時にそれがスムーズに叶えられる世の中なら良いのにと思う。
働いてると休日ですら本を読む気力もないし、映画はどうしても観たいのだけようやく観れるという感じだったなぁと思い出す。その分、アイドルやお笑いに沢山助けられてきた。(だからこそトップアイドルの今回の言葉、正当性はともかくかなりしんどい)
何を言いたかったかというと、アイドルに限らず皆が希望したタイミングで安心してゆっくり人生のことを考えたり、仕事以外の面で自分の心を養う時間がとれる風習・システムがあれば良いのにと思ったのでした。……思うだけだけど。

浅い水飲み干し喉をうるおして気持ちいいの

朝井リョウさんの『何様』を読んだ。
この本は、映画化もされている『何者』のアナザーストーリーで、短編6話が収録されている。なので、『何者』とセットで読む人が圧倒的に多いようだ。自分は『何者』は公開当時に映画館で観たが、原作は読んでいない。にも関わらず『何様』を読みたいと思ったのは、NHKで放送されている『言葉にできない、そんな夜。』という番組に朝井リョウさんが出演していた際に、この本に収められている『逆算』という話から一部文章が紹介されていて興味を持ったからだ。

読んでみると、どの話にも自分の話だと感じる部分があった。共感する部分は、その話のメインテーマである話もあれば、メインテーマから少し逸れた部分である話もある。けどどの話でも、無意識的で、誰にもバレてないと思い込んでた思考が、ひょっとしたらこんなことを思うのは自分だけなのではないかとさえ思っていた気がする思考が、6つの話の中で次々と暴かれている気持ちになった。中でも特にこの本を読むきっかけとなった『逆算』は、読み終わってしばらく引きずるような感覚があった。(細かく言うと、『きみだけの絶対』という話だけは共感とは違う印象を受けたのだけど。)人間の感情や思考を敏感に捉えて、こんなにもそのままの解像度で描いてしまう朝井さん、やっぱり凄い。
図書館で単行本を借りて読んだけど、若林さんの解説が収録されてなかったのと、この本は手元に置いときたいと思いあらためて文庫版を買った。

ここまで書いてから、若林さんの解説を読んだ。
正直、はじめは恥ずかしくなった。若林さんによって令和元年に書かれたそれを読むと、自分がまだ若いということを感じざるを得なかったからだ。
もちろん、環境だったり、性格にもよるだろうけど、まだ社会に適応しきってない、奥底で何かに抗おうとしてる部分があるから、こんなにも共感したのだろうと、この解説を読んで思った。実際、若林さんも解説執筆の3年前に初めてこの本を読んだ時は登場人物たちと近い立場で読んでいたらしい。

周りの人たちに不確かな夢を公言し応援されることでそれを確かな夢へ変えたいと願う主人公。
自分より賢い人と居心地良く居られない主人公。
特別なきっかけや覚悟を信じたくなってしまう主人公。
大切な人に正しい姿しか見せられないブレーキの強い主人公。
簡単に当事者になったフリをしていると感じてしまう主人公。

いつかまた何年後かにこの本を読んだ時、私は若林さんと同じように、もがき苦しむ登場人物達を"キラキラしてる"と思うのだろうか。もし、そんな風に変化したとしても、自分も、本気の一秒だけは守り抜ける大人であってほしいと思う。


ヒロインに目配せする名脇役のおじさんみたいに

『言葉にできない、そんな夜。』5/13放送分を見た。
スピードワゴン小沢さんがMCで、5月のゲストは広末涼子さん、小野花梨さん、朝井リョウさん、吉澤嘉代子さん。

一つ目のテーマ、"故郷の街並みが変わってしまったとき"で紹介された町田そのこさんの表現から一部抜粋。
「ぼくというパーツが消えた街は、ぼくなしでも進み続けていたのだ。」
今の自分にとても突き刺さった。
自分は逆に、故郷の変わらなさに嬉しさ半分、嫌気がさすこともあって、昨日の美容室事件(ツイート参照)とかもだけど、馴染めそうで馴染みきれない感覚が時々ある。その感覚を表現するのにまさに"パーツ"という表現がしっくりくるなぁと思った。自分というパーツなしでも問題なく成立する街。ただ中学〜大学時代を過ごしただけなのにパーツだなんておこがましいけど、そんなふうに感じる。
自然豊かで居心地は悪くないし、不便でも逆にそこが愛らしいと思える部分だってあるけど、時々自分は対象外みたいに感じることがある。だけど、その感覚自体に不快感はあまりない。むしろ、吉澤嘉代子さんが言ってたように自分の成長を感じるからなのかもしれない。

そして、イメージVTRの時点で涙が込み上げてきちゃった二つ目のテーマ。"親が自分を産んだ年齢に追いついたとき"
吉澤嘉代子さんのお母さんは嘉代子ちゃんがデビューした年齢で嘉代子ちゃんを産んだらしく、それに対して小沢さんが嘉代子ちゃんに向けた言葉「お母さんが吉澤さんを産んでくれた歳に、吉澤さんは歌を産んでデビューしたわけでしょ」。この言葉への嘉代子ちゃんの嬉しさ・恥ずかしさ・感動が混ざったような反応も含めてグッときて思わず泣いてしまった。
その後の朝井リョウさんの小説『逆算』からの抜粋(長いので割愛)も、うわぁ…と声が漏れてしまう。
『逆算』はどうやら短編らしく、『何様』に収録されているらしい。この前地元の図書館に久々に行ったら置いてあったので、今借りてる本が読み終わったら次はそれを借りてみよう。


図書館にあった本を除菌する機械。気になったので使ってみたら、近未来感あった。

万事便利なだけじゃ勿体ないし

祖母が遠方から遊びに来たり、藤の花を観に行ったり、庭でBBQしたり、近所の温泉に行ったり、高校時代の部活仲間と集まったり、なんともゴールデンウィークらしいゴールデンウィークを過ごした。こんなにゴールデンウィークらしいゴールデンウィーク、いつぶりだろう。なんだか子供に戻ったみたい。

評判が良くて気になってたけど見逃していたドラマ『俺の家の話』がアマプラに上がっていたので見た。
主演の長瀬智也西田敏行がとにかく素晴らしかった。介護する者とされる者の感情の探り合いだったり、双方の心情の描き方がリアルで、見ていてしんどくなる場面、思わず涙する場面が沢山あった。けど、自分含めきっと大多数の人にとって日常とはかけ離れた「能」と「プロレス」がベースにあるおかげで、介護の部分のみに深く入り込み過ぎずに見ることができた。

見終わった後、良いドラマだったなぁという気持ちと同時に不安を抱いた。
私たち兄弟は将来、寿一たちみたいになんだかんだありながらも協力して親の老いに向き合えるのだろうか、と。まあやっていくしかないのだけど。そしてなるべくならピンピンコロリを願うのだけど。

91歳になる祖母、杖も使わず一人で歩けるし、好き嫌いなくみんなと同じものをそのまま食べられるし(アイスクリームが大好き🍦)、新聞も読むし、行った神社の由来も熟読するくらい元気。そしてとにかくよく話すし、よく笑う。何に笑ってんのか分からないけど笑ってることが多い。
それでも年相応な変化はもちろんある。お盆に毎年遊びに行ってた学生時代くらいまでは、毎朝早く起きてラジオ体操してたけど、今は昼前まで寝てるんだなぁとか、数日泊まってただけでも色々と感じることがある。
なかなか望むような孫にはなれてないかもしれないけど、また元気で会いたいですね。



今年は母の日も母の日らしい母の日。
地元の花屋と和菓子屋でお花と草餅買って渡したら喜んでくれた。けど良い大きさの花瓶が家になかったらしく、母が自分でカゴみたいなのに剣山入れて生け花してた。詰めが甘い娘でごめんね!!